家で過ごす時間が多くなり、中国古典を読み直してみようかと過ごしている所にブログの投稿の依頼が来たため、せっかくなので1冊ご紹介させて頂きます。
菜根譚(さいこんたん)
400年ほど前に記された哲学書で、菜根譚という題名は
「堅い根をかみしめるように、苦しい境遇に耐える事が出来れば、
人は多くの事を成し遂げる事が出来る」という意味に由来します。
「何かにすがって生きるのではなく、答えがない中で考え続けるということが重要」
「誰が正しいかではなく、それぞれの思想を取り入れ、よりよく生きることが重要」
等々、現代にも通ずる、人として生きる道を示す、当たり前のようでなかなか実践できないことがたくさん書いてある本です。
400年前の人々も今と同じような人間関係で悩んでいたのだろうかと思うと、悠久の歴史もちょっとだけ身近に感じます。
理事 丸山 武