一般社団法人 高岡青年会議所

理事長所信

理事長所信とは、メンバー、そして地域の方々に向け、

2023年度の高岡JCの考え方や取り組むべきことを示したものです。

2023年度の梅島理事長の考えやその意気込みをぜひご一読いただければと思います。

理事長所信

2023年度一般社団法人高岡青年会議所
第53代理事長 梅島 清香

「真価・新価・進化」

【はじめに】
JCって何をしているの?
まちのために何か良いことをしている団体?
経営者の集まり?

時代の移り変わりとともに世の中からのJCの印象は不明確で、我々自身も活動や手法を伝えるばかりでJCの存在意義や価値を伝えきれていなかったのではないだろうか。


地域を大切に想い、より良くしようと青年が立ち上がり、運動を興してきた諸先輩方から53年の歴史のバトンをつないできました。我々は、地域を想い、ひとを想い、大切な人々を幸せにするために、綱領にあるとおり、英知と勇気と情熱をもって、明るい豊かな社会の実現を目指し、活動しているのです。

 我々を取り巻く環境は、価値観や社会環境を含め、目まぐるしく変化を続けています。そのような厳しい状況下でもメンバー一人ひとりが、これまでの「あたりまえ」に思考を奪われることなく、変化に柔軟に対応し、青年会議所運動を止めることなく挑戦し続けています。常に地域の課題に目を向け、解決のために運動を起こすことができる団体でなければ、我々青年会議所の存在意義は失われてしまいます。悠長に構えてはいられないのです。我々青年会議所は「誰」のために、「何」のために、「運動」を展開するのか。愛する人たちのために。活気ある持続可能な地域を未来につなげるために。気力・体力・行動力を十分に発揮できる今だからこそ、我々は、地域の皆様とともに、支え合いながら、一丸となって行動していかなくてはけません。
青年の目線から、まちや社会全体を捉え、新たな価値を見出し、まちもひとも進化していかなければいけません。我々青年が、自ら行動を起こし、他人を突き動かす情熱を持ち、能動的な市民を巻き込みながら、真の価値を理解し、新しい価値を創り出し、進化していきましょう。希望が溢れる、人の行き交うまちを現実のものとするために。

【未来につなぐ】
青年会議所は40歳で卒業になるため、常に組織の新陳代謝が起こります。個々の知識や経験、新たな価値観を取り入れることで組織は活性化し、ともに経験を積み上げることが互いの成長の循環を作り、魅力ある組織になっていくと考えます。運動を展開していくには数の力も必要ですし、新たなメンバーとともに活動していくためには、青年会議所とは何なのか、何を目指しているのか、理念に共感し、理解して行動を起こしていくための教育、共育、定着の仕組みづくりが非常に重要になってきます。一人では困難なことも仲間と切磋琢磨し、知恵と情熱を集結することで、メンバー一人ひとりが社会課題に向き合い、取り組み、大きな渦を作り、魅力ある高岡青年会議所を未来につなげていきます。


【共感を生むひとの力】
高岡青年会議所の「地域(まち)の文化を創るひとをつくる」という理念のとおり、まちを創るのはひとですし、そのまちの文化を創るのもひとです。これからの未来を創っていくのもひとです。その未来を創っていく責任世代である大人たちが輝くことで、次世代に与える影響は大きなものになるはずです。高岡市民の就業率は全国的にも高く、一日の多くを仕事の時間に費やしている方は少なくありません。それぞれのステージでの価値に気づき、やりがいと思いやりをもって活き活きしている大人が増えるとどうでしょうか。きっとこんなひとになりたいと思う次世代が増えると思います。ひとの力は絶大です。どんなに時代が変化しようとも、人の心を動かすのは人でしかありません。それぞれが誰のために何のためにという強い想いを伝えることが共感を生み、人の心を動かし、行動を起こす原動力になります。そのような輝くひとが一人でも増えることで、もっとわくわくする人でにぎわう高岡になると確信しています。

【まちとブランド力】
「高岡ちゃ、なーもないとこやよ」とよく耳にしますが、そんなことはありません。このまちには、歴史と町民が育んだ高岡にしかない、受け継がれてきた宝が多く存在し、自然にも恵まれています。まちづくりというと、ないものばかりに目が行きがちですが、この地域に住む我々がしっかりとまちを見つめ、豊富な資源と魅力に今一度目を向け、その価値に気づき活かしていかないといけません。青年会議所運動は自分たちだけのためではなく地域の先駆けとなり、地域に良い影響を与え続けなければなりません。そして信条に基づき地域に根差した運動を行い、地域の皆様に共感と愛着を持っていただくことが必要と考えます。そして地域との関係性の強化を図ります。課題を共有し継続的に行動を起こすことがまちに賑わいを創出することにつながります。


【強い組織】
高岡青年会議所は「奉仕・修練・友情」という三信条を行動規範として活動しています。この三信条があるからこそ、共に目標に向かい成長できるのです。青年会議所には様々な成長の機会がありますが、Jayceeとしてはもちろん、組織として成長し続けるためには、意思の疎通を図るための情報共有が重要です。情報を見聞きするだけでなく、自分事と捉え、コミュニケーションをとりながら課題に向き合い、奉仕や修練を通してメンバー、そして組織が成長していかなくてはなりません。意見を交わしやすい環境と円滑な会議運営を通じて青年会議所運動を効果的に展開していくことにつながります。


【共感を循環させる力】
一般社団法人に移行し、活動の幅が広がりました。近年、県や市の様々な活動支援をいただける制度も多くあります。この地域のために必要な運動を展開するためには限られた財源だけでなく、様々な制度を活用し、これまで以上に市民、各諸団体の信頼と期待に応える運動・活動を行い、財源を最大限に活かしていく必要があります。健全性・透明性を保ち、コンプライアンスを遵守し、財政の管理と社会的規範に即したチェック機能が必要不可欠です。この青年会議所の魅力とはJCIミッションにもある、発展と成長の機会が皆にあることですが、その機会を安全に提供するために財務や規則の知識を共有することも非常に大切です。そして、事業を通じて視野を広げ、常に成長する機会を得て、目的を達成するために仲間と共有し、対外との接着点を捉えて発信し、共感を生むことがより良い運動につながることを確信しています。


【最後に】
世の中が加速的に変化し続け、一人ひとりの価値観が多様化した現代において、今、変革の時を迎えています。だからこそ今起きていることを、情報に踊らされることなく、地域の姿を自分の目で見て、耳で聴き、正しく現状を掴み、行動していかなければなりません。どんな時代でも本当に心を突き動かされるのは、強い想いです。「このまちをより良くしたい!」という本気の想いを青年会議所だからこそ創造できる価値を生み出し、共感を生み共鳴してくれる仲間を増やして運動を興してまいります。これまで、多くの先輩方やメンバーから様々な成長の機会をいただきました。身をもって感じたこの組織の素晴らしさをメンバーに伝え、この高岡青年会議所の誇らしい大切なメンバーと同じ想いを共有し、これからともに歩む機会一つひとつを大切にしながら突き進んでまいります。一年間、どうぞよろしくお願いします。

以上