様々な活動

皆さまこんにちは!直前理事長の横田です。今回のブログは私が担当させて頂きますので宜しくお願いします。

さて、2020年度開始から半年を経過し、メンバー各位が青年会議所活動を中心に情報を発信してきたものと存じますが、本日は、私が直前理事長などの立場で参画している、高岡青年会議所関連団体における活動をご紹介し、皆さまに青年会議所の社会に対する有用性や素晴らしさを感じて頂けたらと思います。

 

まずご紹介する活動の1つ目は、「高岡青年コミュニティ会議」での活動です。

この団体は、北陸新幹線新駅の現駅併設運動をきっかけに組織された団体です。

もう少し詳しく申し上げますと、その昔、まだ北陸新幹線が整備・開通する前、「将来を見据えてまちの発展を考えた時、北陸新幹線の新駅は、JR高岡駅(現在のあいの風とやま鉄道の高岡駅)と併設して設置すべきだ」と考え、行政等への働きかけを行った、いわゆる「現駅併設運動」を展開したのが私たち青年会議所の先輩方でした。

そして、その運動に当たった多田慎一先輩(第9代理事長)が、「若者が交流し、理解と親睦を深め、一致結束して活動出来るようにするための器(組織)が必要だ」と考えられ、市内の青年団体を結集しようとした中で、取り急ぎ日頃から交流があった「高岡商工会議所青年部」と「高岡伝統産業青年会」、そこに「高岡青年会議所」を加えた青年3団体で昭和63年(1988年)に結成したのが「高岡青年コミュニティ会議」です。

説明が長くなりましたが、私が今年度、このコミュニティ会議の議長を務めさせて頂くこととなったものであり、令和2年度開始早々、2つのことに取り組みました。

1つは、設立当初に女性団体を含めて広く若者の団体の参画を模索したとの歴史・考え方を踏まえて、コミュニティ会議に対して加盟の申出もあった「高岡市商工会青年部」を迎え入れ、組織の拡大・強化を図ったことです。2つには、コロナ禍を踏まえ、市内青年団体の連携と行動によって市民の結束強化とまちへの活力をもたらすため、新型コロナウイルス感染症と闘う方々に対する「感謝」と「激励」のメッセージを発信したことであり、高岡市役所本庁舎の窓ガラスをお借りしてメッセージを掲げたことです。

現在、現駅併設運動のような市を二分するような大きな課題はありませんが、来年3月末までの残された任期で有意義な活動が出来るよう、また有事の際に若者が団結して運動を起こせるための会員間の連帯を深める努力を精一杯して行きたいと思います。また、私が青年会議所を卒業した後も、若者の柔軟な発想、大胆な行動によって、積極的にまちづくりが行われるよう、先輩方の意思を後世へと引き継いで行きたいと思います。

 

次にご紹介する活動の2つ目は、「ホームタウン実行委員会」での活動です。

この団体は、「音楽を通してのまちづくり」をテーマとして、若者が進んで参加できる魅力的な音楽イベントを開催・継続し、地域に根付かせることで、若者たちの高岡に対する愛着心を育もうと、高岡市の活性化を考える若者によって企画立案されたものです。

ここでも高岡青年会議所が深く関係しており、ホームタウン実行委員会の設立以前、高岡青年会議所にはコンサート委員会があり、音楽グループ「サザンオールスターズ」の誘致を企画する(本件は諸事情で実施に至らず)など、音楽を通じたまちづくり事業に積極的に取り組んでいたところ、時の高岡市長佐藤孝志氏(故人)が、「富山と金沢に埋没することなく、若い皆さんで音楽を通じてまちを活性化させて欲しい」との意向を示され、1991年に事務局を高岡青年会議所に置いて実行委員会を結成して現在に至るものです。

つまり、ホームタウン実行委員会は、市が設置した外郭団体であり、高岡青年会議所が主となってその運営を請け負った団体です。そして、これらの経緯から歴代の実行委員長の多くが青年会議所の関係者が務めてきたものです。

なお、ホームタウン実行委員会の公式ホームページに全容を掲載していますが、その実績は輝かしく、第1回のザ・ブルーハーツを皮切りに、鈴木雅之やハウンド・ドッグなどを高岡テクノドーム等に誘致するなどし、最盛期は総事業費が数千万円に上ったとも伺っています。

ここでも前置きが長くなりましたが、私が当団体の本年度実行委員長を務めることになったものであり、高岡青年会議所が創立50周年を迎える中で、奇しくもホームタウン実行委員会も第30回の節目を迎えることから、実行委員会参画者を増員して組織を拡充・強化し、鋭意事業準備を進めています。

ただ、残念なことに高岡市の夏の一大事業「高岡七夕まつり」の開催中止に伴い、例年我々が当該期間中に実施している夏の音楽事業も見送らざるを得なくなってしまいましたが、来年2月の事業に集約する形で、節目の年に相応しい活動が実施出来るよう委員会メンバー一丸となり、力を合わせて準備を進めて行きたいと考えています。

この件について、実施期日を含めた内容が確定次第、報道機関や公式HP、facebookページ等で情報を発信しますので、ぜひご参加下さるようこの場をお借りしてお願い申し上げます。

 

続いて3点目は、ゴルフ大会を企画運営する「じゃがいもクラブ」での活動で、私は今年度の責任者(キャプテン)を務めさせて頂いています。

このじゃがいもクラブは、全国の青年会議所にそれぞれ同様に存在し、ゴルフの初心者がダフる(ボールを打つつもりがゴルフクラブのコントロールを誤って芝を掘ってしまう)様子から、じゃがいもと命名されたものです。

そしてゴルフ大会の実施により、ビジネスツールとも言われるゴルフの技能やマナーを身につけ、また、参加資格者である高岡青年会議所の現役会員とOB会員間の親睦を深め、その中で先輩方から青年会議所の歴史等を学び、あるいは経済や地域活動に関する情報を得られるものであり、それこそがじゃがいもクラブの存在意義であり大会開催目的となっているものです。

 

最後に4つ目の団体・活動を紹介して今回のブログを閉じますが、世界組織である青年会議所の1つの区分に位置づけられる「地区協議会」での活動です。

日本国内における青年会議所は、基礎自治体である市町村を基本として組織され、身近な例では高岡青年会議所や富山青年会議所などが存在し、中には「となみ青年会議所」のように、砺波市と南砺市の複数の市町村で1つ組織を結成し、活動している例もありますが、主に市町村レベルで組織されています。これを、LOM=Local Organization Memberと言います。

この市町村レベルで組織されている所以として、日本における青年会議所の興りについて少し触れますが、初代東京青年会議所理事長(当時の名称は東京商工青年会議所)である三輪善兵衛氏が、戦後の復興を目指し、自分たちで何とかしなければとの想いを抱いて掲げた組織の構想・テーマの1つに「中央集権でなく、東京ローカルで始め徐々に全国に広める。」との考えによるものであり、あくまで青年会議所はローカルから始まる、ローカル中心の、ローカルで活動する組織ということによるものです。

このLOMが富山県内には9つ存在し、9LOM(青年会議所)を会員として「富山ブロック協議会」を結成し、役員は9つの青年会議所からの出向者が務めています。これが国内に都道府県の数と同じく47ブロック協議会存在します。

また、長野・新潟・富山・石川・福井の北陸信越5県の中に存在する67LOMを会員として「北陸信越地区協議会」を結成し、各LOMの出向者が同協議会の役員となり組織運営しています。これが国内に北海道地区や東北、関東から沖縄地区まで10地区協議会存在します。

そして、日本国内に存在する692LOMを会員とし、各LOMの出向者を役員として「日本青年会議所」が組織運営されています。

以上、国内における青年会議所の組織構造は上記のようになっており、今回私が参画・活動しているのが北陸信越地区協議会で、正式名称を「公益社団法人日本青年会議所北陸信越地区協議会」と言い、そこで会務担当副会長を務めています。

もう少し具体的に申し上げますと、協議会の会長が各担当(ライン)を設置し、私の担当は、青年会議所会員はもとより、市民・県民の皆さまに知識や意識醸成を図り、社会をより良くするために例年開催している地区大会(地区フォーラム)を企画・運営することであり、その担当(ライン)の責任者ということになります。

あいにく本年は感染症拡大が進みましたが、思考と行動を停止することなく、直接参集せずとも人々の知識、学び、意識変革による社会変革を図るため、史上初のWebを活用した大会を準備中であり、予定では9月5日(土)から10月3日(土)まで、5週間連続で毎週土曜日に動画配信をYouTube等にて行いますので、ぜひ視聴頂きますよう、こちらもこの場をお借りしてご案内・お願い申し上げます。

 

以上、公益社団法人高岡青年会議所の直前理事長に加え、前述した4つの関連する団体で活動をしているところですが、こうして振り返ってみると、国家プロジェクトである新幹線整備に絡む現駅併設運動、それを通じた青年団体の結集、あるいは行政との連携による音楽を通したまちづくり、そして市町村レベルのみならず、都道府県や北陸信越など、広域でのまちづくりなど、いかに青年会議所が社会をより良くするために多くの活動をして来たか、活動をし続けているのかがお分かり頂けるかと思います。

そしてまた、個人名の列挙は控えますが、現在、政財界など各界各層で青年会議所を卒業された先輩方が活躍されている通り、青年会議所活動を通じて優秀な指導者を育成・輩出して来たことはゆるぎない事実です。このことを、今回の私のブログを通じてご理解頂き、また、私たちと活動を共にして頂ければ幸いに存じます。(会員募集中です。自薦・他薦によるご入会にご協力をお願いします!)

 

結びに、私たち高岡青年会議所は本年8月30日で創立50周年の節目を迎えますが、引き続き「明るい豊かな社会の創造」を目指し、会員一同全力で活動に邁進してまいりますので、皆さまの変わらぬご指導とご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げ、今回私が担当させて頂いた当青年会議所のブログを閉じさせて頂きます。

 

公益社団法人高岡青年会議所

2020年度直前理事長 横田誠二